第1回学校教材活用法「ミニ」セミナー レポート

2012年8月5日、若手教員や指導にあたるベテラン教員向けに学校教材を有効に活用した授業システムと、ICT活用を用いた授業ノウハウを学ぶ学校教材活用法セミナーを開催しました。

今まで何気なく使っていたドリルやテストには、どんな仕組みがあってそれをどれだけ分かって活用しているか。当研究会主査である堀田龍也先生(玉川大学教職大学院教授)のそんな話から始まりました。そもそも、いま行っている指導はどうやって身に付けたのか。新学期、どういう視点からドリルを選んできたのか。学校現場では当たり前に行われてきたことへの問いかけに、参加者の気持ちがぐっと入ります。
続けて、ベテラン教師によるICTを使ったドリルやテストの模擬授業です。

新出漢字を初めて学習する場面では、実物投影機に大きく拡大した漢字を見ながら顔をあげて空書きします。参加者は全員子どもと同じように体験していきます。テンポよく進んでいきます。計算ドリルの模擬授業はノート指導と絡めての実践。続けて算数テストの答え合わせを実物投影機で書きながら見せて行います。
後半は、宿題と家庭学習、授業の連携システムについての発表です。クラスだよりを活用して学校の進度を家庭に見せること、授業で1問でもドリルを取り組ませることが児童にとって負担感をなくし、自信を持って家庭学習に取り組めることなど、多くの気付きを促す内容となりました。
また、ドリルの素材をそのままフラッシュ教材にしたデジタル教材の使い方の模擬授業。ミニテストと組み合わせることで耳と目と手で覚える仕組みができあがります。

初めてのセミナーにもかかわらず、満員御礼の大盛況でとても充実した内容となりました。

この研究会は NPO法人 全国初等教育研究会 のもと活動しています。