第6回学校教材活用法セミナー レポート

 2012年8月から始まった「学校教材活用法セミナー」の第6回が2月14日秋葉原UDXカンファレンスにて開催されました。
 今回の第6回をもって東京での全国規模の開催が最後ということで、総勢140名近い参加者が集まりました。


 前半の模擬授業では前回とは単元や学年を変えてのドリルとワークテストを活用した授業でした。学年が変わっても手順は変わらないこと、今回はノートの書き方の指導もあり、宿題への指導のコツも学べました。
 計算ドリルを使った模擬授業では参加者に配られたノートにいろいろなタイプがまざっていて、導入でちゃんとかけている子、かけていない子が分かれ教室さながらの空気が生まれました。ノートをきちんと書くことがうっかりミスをなくし正解が増え、自信がついてくると講師の先生からありました。
 ワークテストの答え合わせの授業では、時刻と時間の単元の答え合わせでした。時計の読み方や計算するときに指でさしながら時計の絵を活用する方法などを学びました。質問で時間がかかる子、かからない子についての差をどうしたらいいのか、など具体的な内容が出て実践さながらの熱心な質問に講師もすぐに回答しました。


 後半は4つのポスターセッションが同時に行われ、参加者は聞きたいブースに行って聞くスタイルでした。今回は2回分見ることができました。特に人が多かったのが、ドリルやテスト、宿題の連携についてのブースでした。子どもたちの実情や先生の目指す内容によってドリルを使い分けていいこと、ドリルとワークテストは連動していて週案や指導計画にしっかり計画しておくこと、などベテラン先生の知恵がつまった内容となりました。
 最後にまとめとして堀田達也先生から、教材を見る目を養い、なぜその教材を選んだのかしっかり説明できるように勉強してほしいとエールが送られました。


 今回は初参加の先生も多く、はじめは緊張したムードで一つも聞き逃さないぞという固いムードに包まれていましたが、アイスブレークや感想を周りの参加者と共有する場面で一気に打ち解け、柔らかい楽しい空気に変わりました。
 今日の実践をまとめた書籍も販売され、参加者が何重にも重なって熱心に見ている姿が多くありました。若い先生にとっては教材の使い方を教わらないまま担任として授業をし、うまく授業に生かす方法を得ないまま進めている実情があるなか、いままでベテラン先生に聞けていたことが多忙のため聞きに行けない若い先生にとってこうした機会はとても貴重だということがわかりました。
 今後は地方での開催、小規模でも対応できるようにしていく予定です。


この研究会は NPO法人 全国初等教育研究会 のもと活動しています。